2024年7月25日に正式リリースされるDe:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)通称ラスメモは、モバイルゲームクオリティのブロックチェーンゲームです。
知らない身からすると、
ブロックチェーンゲームってなに?
結局、なんの意味があるの?
NFTだと、なんだというの?
という疑問が湧いてくると思います。
ラスメモを機にNFTについて興味を持ったので、簡単な例を挙げながら情報を共有したいと思います。
ラスメモとはどんなゲーム?
・プレイヤーは指揮官としてドール部隊と共に崩壊した東京を取り戻すために戦っていく、というコンセプトですが、操作するのは戦う女の子達(ドール)です。
それにしても東京ってよく崩壊しますね~。
・「ドール」はキャラクターの女の子たちのことで、人間です。
・部隊は6部隊、36人いて、豪華声優陣を起用しています。
・全員にキャラクターソングがあります。
・ローグライクRPGというジャンルで、トルネコの大冒険みたいに、ダンジョンに挑むときは毎回レベル1の状態から始まり、どんどん強くなっていくジャンルです。
・飛んだり避けたりといった激しいアクションではありませんが、技や魔法のエフェクトは激しく、敵も続々と出現します。
・レベルが上がるごとに、能力の上昇や習得するスキルの選択がありますが、何が上昇するか、何を選べるかはランダムです。パーティ編成により、習得しやすい技などに変化があります。
・育ったドールは「マスタードール」としてデータが保存され、PvP、GvG(対人戦、ギルド戦)では、この育ったドールを使用して戦います。
・成長にランダム性があるため、より強く、好みのスキル・能力を持ったドールを鍛え上げるために、何度もダンジョンに挑戦して、自分だけの最強のドールを追い求めることが魅力と言えます。
De:Lithe Last Memories開発の経緯
・株式会社enishが配信していた、ドラマチック共闘オンラインRPG『De:Lithe~忘却の真王と盟約の天使~』をベースとしたブロックチェーンゲーム。
・もともと、De:Litheφ(ディライズファイ)としてHashPalette社と開発・配信予定だった
・契約上のトラブルからプロジェクトは中止
・De:Litheχ(ディライズカイ)としてenish単独で開発する方針へ
・その後GeekOut社とともに、De:Lithe Last Memories(ラスメモ)として開発することに
という紆余曲折を経て、ようやく配信へ至るというプロジェクトです。
NFTを持ってるメリットは?
GEEKBOX(ギークボックス)を獲得できる
ダンジョン攻略中、xGEEK(エックスギーク)が入った宝箱GEEKBOX(ギークボックス)が獲得できます。
xGEEKはいわゆるソシャゲの「石」です。課金して買ったりするなんちゃら石です。
ガチャやキャラクター強化等、色々使います。
所有するNFT毎に獲得出来る回数に限りがあり、よりレアなNFTほど、獲得出来る回数が多くなっています。
NFTを持っているほど、お金を稼ぐチャンスが多いということです。
エアドロップで稼げる
・エアドロップとは、給付金みたいなものです。
毎日、$GEEK(ギーク)がもらえます。$GEEKは新たに発行される独自のトークンです。
$GEEKって何?xGEEKと違うの?って感じですが、xGEEKは「ゲーム内の石」、$GEEKはビットコインみたいなものと認識しておけば十分です。
トークンってそもそも何?って感じですが、商品券や図書カードもトークンの一種です。
「代用貨幣」という意味ですが、仮想通貨の世界においては、ビットコインなどの仮想通貨も広義のトークンに含まれるので、明確に区別は出来ません。
ここでは「価値が変動する現金化出来るコイン」程度の認識で十分です。
「ゲームで稼ぐ」とは、最終的にこの「$GEEK」を稼いで、現金と交換することになります。
ゲーム内通貨のxGEEKを$GEEKに交換することも出来ます。
①ゲームプレイや取引でxGEEKを稼いで$GEEKに交換する。
②エアドロップで$GEEKをいっぱいもらう。
③$GEEKを日本円に換金する。
という流れです。
「$GEEKの価値が下がったら集めても意味無いじゃん」という対策のために、1日の交換量を制限したり、ゲーム内で消費されたお金の一部を使って$GEEKの価値を支える施策が練られています。
ユーザーの消費行動が活発化すればするほど、$GEEKの価値を保ちやすくなるため、NFTを所有したり、課金したりするなどの経済に対する活躍の謝礼としてADPが加算される=給付金がいっぱいもらえる、ということです。
・ゲーム内の経済に貢献する行動等により、ADP(エアドロップポイント)がカウントされます。
アプリ内で課金したり、PvPやGvGの活躍により加算されますが、NFTドールや武器、ランドの所有が、主にADPを高める手段となります。
(ランドとは、プレイヤーが所有できる施設で、自分が作ったダンジョン等を配置できる)
その他、xGEEKの消費や、ゲームの事前登録、知人紹介などでもADPを高めることが出来ます。
・エアドロップについては下記の通りで、合計ADPが高いほど、より多くの給付金を得られるという仕組みです。
エアドロップの実施要項
- 実施期間 ゲームリリース31日目から1年間
- 実施方法 $GEEKのトークンアロケーションの10%を原資として、 毎日、JST 5:00am(UTC 8:00pm)の各プレイヤーのADP値に応じて配布します。
日次配布量 = $GEEK発行数 x 10% / 365 (配布期間で均等割) プレイヤーごとの獲得量 = 日次配布量 x そのプレイヤーのADP値 / 全プレイヤーのADP値の合計
NFTが無くても問題なくプレー出来る
NFTドール、NFT武器、ランドNFTというものが登場しますが、持っていなくても問題なくプレーできます。
ゲーム内でドールのガチャが引けますが、ここで入手出来る非NFTドールも、セールで販売するNFTドールも、強さに差はありません。
NFTを持っていれば、より多く報酬を稼いだり、NFTの取引により稼ぐことが可能ですが、お金さえかければ強くなるというのを開発陣は望んでいないとのことです。
また、レアドロップからNFTが入手出来る場合があります。
全くNFTなんて知らないという人が、いつの間にかNFT所有者となり、web3.0の世界に触れるという体験をして欲しいという意図もあるそうです。
普通のソシャゲとして完全無課金でも問題なくプレーできますが、ポイ活感覚で少額でもNFTを購入してみる良い機会かもしれません。
そもそもなんでブロックチェーン?
ブロックチェーンゲームにするメリットとして、
①チート・データ改ざんが現状困難(ほぼ不可能)
②システムの耐性が高く、ダウンしにくい
③キャラクターや装備品のNFT化により、資産価値を創出
④相互に対応していれば、他のゲームにNFTを持ち出して使用することが可能
などが挙げられます。
①の性質はゲームを楽しむ上で非常に重要な要素です。
特に対人戦のあるゲームでチートが横行していると、それだけで真面目にプレーするモチベが無くなります。
②の性質は、従来の中央集権型のシステムと異なり、データが複数のシステム(端末)によって分散的に管理されている特徴をもつためです。1つのシステム(端末)がダウンしても継続的に稼働が可能です。
また、中央集権型のシステムほど高スペックのサーバーを要しないため、運用コストも節約できます。
ラスメモでは最大50対50のギルド戦が繰り広げられるため、サーバーダウンを起こしにくいのは大きなメリットとなります。
開発者は③のように価値を付与することが目的で、
「折角ガチャで手に入れたり育てたキャラが、サービス終了したら無価値になるのは面白くない。価値が保証されれば、より愛着も湧くし、ゲームをやめる時に売れば、多少は取り戻せる。ゲームに時間を費やして盛り上げてくれたユーザーに何か残してあげたい。」
という意図だそうです。
「ゲームを頑張れば、ちょっと稼げるかもしれない」という体験を味わってもらいたいとも話しています。投資目的ではなく、普通にゲームを楽しんでもらいたい意図ではありますが、全力で投資してプレーすれば、費やした以上に稼げる可能性は確かにあります。
④の性質を利用したプロジェクトとしては、ゲームクリエイター岡本吉起氏が手がけるオカキチ社の「ちゃんごくし!」シリーズがあります。
今後配信される同シリーズの異なるゲームにおいて、入手したNFTのキャラクターを使い回せるというものですが、ラスメモは現在までそのような運用の予定はありません。
NFTの価値を分かりやすく例えると
・NFTが唯一性を持ってるとかは、なんとなく聞いたことがある
では、何故それが価値につながるのか?
例を挙げてみましょう。
① A選手の直筆サイン入りポスター
② 見た目が全く同じ①の高精細なカラーコピー
この場合、①に特別な価値はあっても、②には特別な価値はありません。
①は直筆してもらったという事実があります
②は量産可能で、見た目同じでも、サインしてもらった事実はありません。
NFTではない、現実世界でもこの事実というのは価値として評価されます。
有名選手の記念ホームランボールは、ボールとしての価値は他のボールと全く同じですが、「ホームランを打った、歴代最高記録の第〇〇号のホームランだ」
という事実が担保されている限り、その希少性から金銭的価値が付きます。
逆に、ホームランボールであるというのが事実だとしても、それを認識しているのが持っている自分だけで、証明することも出来ず、世間の誰も信じていなければ、自分にとっては価値があっても、市場は価値を認めません。
NFTは、そういった事実や唯一性の証明書が備わったものです。
デジタルデータはほぼ完全なコピーが誰でも容易に出来るため、価値を保証することが出来ませんでした。
頑張って綺麗なイラストをデジタルで描いたとします。
コピーすればいくらでも増やせるので、データ自体に価値を見出せません。
(著作物に対する利用料等、作品に付随する金銭的価値は発生しますが、それは作品の著作権に価値があるのであって、データそのものに価値があるわけではありません)
NFTアートの価値はどういうものだろうか?
⇒そのデータが唯一のものであるという証明書があるので価値が付きます。
「同じアートのNFTが10個売られてるけど、唯一性がないじゃん」
と思いますが、世界に10個だけ限定発売された、シリアルナンバーがついたトレーディングカードと考えると分かりやすいです。
見た目は同じでも、シリアルナンバーが違うので、〇番のカードは世界にひとつしかない=唯一性がある
ということになります。
アートの画像をスクショして画像データとして保存すれば、量産可能で元となったNFTの価値が無くなるのでは?
⇒上記シリアルナンバーの無いトレーディングカードと考えると分かりやすいです。
NFTのデータは改ざん出来ないので、
見た目が同じだけで証明書のないアート=単なる画像データ=無価値
として判断されます。
デジタル資産という概念が、スマホやパソコン等を通して画面越しにしか認識出来ないため、所有しているという実感が湧かないから、なかなか理解が追いつきません。
ようするに、今まで大量生産して個人として認識していなかったデータ君たちにも、それぞれに名前を付けて、マイナンバー登録しました
という感じです。(ちがうか?)
結局、市場価値というものは資産家や権力者によりコントロールされてしまうので、何の価値もないようなものでも、誰かが高値をつければ、「こんなものが高く売れるのか、安いうちに買っておこう」と、どんどん値を上げたりするので、価値を理解するのは難しいことなのかもしれませんね。
戦国時代に、褒美として贈る領地が不足したから、茶器に価値があるものと認識させ、茶器を贈っていた織田信長みたいなものです。(ちがうか??)
NFTの所有権と著作権
実際の絵画を買ったとして、所有権を得ても著作権が得られるわけではありません。
その絵画自体は購入者のものですが、著作権はアーティストのままです。
著作権自体を譲渡しない限り、所有者なんだから何をしても自由という訳にはいきません。
NFTアートについても言えることで、NFTを購入したからと言って、著作権まで移動する訳ではありません。
また、民法上、所有権は「物」=「有体物」にのみ及ぶものであり(206条)、有体物ではないNFTには及びません。
そのため、人がNFTに対して所有権を有することはないので、NFTの所有権が購入者に移転することもありません。
じゃあ、NFTを購入する・所有するってどういうこと?
⇒取引が行われたNFTマーケットプレイスの「利用規約」の内容に従うことになります。
つまり、利用規約に「この市場で取引したモノは、このように使えますよ~」という記載がある場合に、その記載の範囲で対象コンテンツを利用することができるということです。
NFTには取引の履歴が記録されるので、購入することで「あなたはこのNFTを買ったから、ルールの範囲内で利用出来る権利があるよ」と保証されることとも言えます。
そこそこやってみようと思うならNFT購入をオススメ
最近よくブロックチェーンゲームを目にするようになりましたが、イマイチゲームとしてやってみたい思うものがありませんでした。
「稼げるとは聞くけれど、そもそもゲームとして面白くないんじゃ、やる価値無いかな。」
そういう考えを払拭し、新たな試みに挑戦しようとして始まったプロジェクトが、この「ラスメモ」です。
パッと見、普通のソシャゲかと思っちゃいます。
世に出ているブロックチェーンゲームの質が低いから、多分長続きしないなと思っていました。
でもラスメモなら、普通にプレーしたいと思っちゃいます。
ローグライクというのも、大好物なジャンルです。
楽しみながら稼げるなら最高だと思いませんか?
そして、プレイヤーが増えれば増えるほど、ゲームが盛り上がれば盛り上がるほど、ゲーム内経済が活性化し、各NFTや$GEEKの価値が高まることにつながります。
みんなが集まるほどに、稼げるチャンスが高まるということです。
つまらないゲームだと、人が集まっている序盤にNFTを売り抜けてさっさと辞めてしまい、市場が低迷してしまうおそれがありますが、対人戦やギルド戦もあり、盛り上がりそうです。
完全無課金でも普通に遊べるので、みんなで一緒にプレーしてみませんか?
ちょっとやりこんでみようというなら、NFT購入が断然オススメです。
運営からのNFTセール情報は、ラスメモ公式Xをフォローして情報を待ちましょう。
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