2025年5月1日正午、海外暗号資産取引所Gate.ioから、ラスメモのトークン「GEEK」が上場廃止となりました。
上場していたBitget、Gate.ioの両方からデリストされたことで、市場においてGEEKの価格を裏付けるものがなくなってしまいましたが、上場廃止後もGEEKに価値はあるのか?
そして、ゲーム内においてどのような変化があったのか見てみましょう。
停止中の機能
4月25日に上場廃止が報告された段階で、earnに関わる機能が停止されました。
出金機能(xGEEK→$GEEK)
交換レートは市場の価格に基づいて算出されていましたが、基準となるものがなくなったため出金(xGEEK→$GEEKの変換)機能が一時停止となりました。
ゲーム内から外部への送金は変わらず可能です。
もちろん、外部からゲーム内ウォレットへの入金も可能です。

GEEKショップ
直前にGEEKショップ内で販売しているアップグレードアイテムやサブスロット枠追加アイテムの価格を大幅に値上げしたところでしたが、ショップが一時中止です。
GEEKの暴落でただ同然の価格で買えてしまってたので、値上げを想定していてたくさん買っておいた人も多いでしょう。
閉店中につき、日本円払いのショップで購入するか、GEEKの保有特典による入手のみとなっています。

刻印BOXドロップ
新たにNFTを入手できる手段も制限されました。
保有特典によるNFT装備交換チケットも中止されました。
スターターパックも販売中止です。
刻印BOXがドロップしないのはなかなかモチベーションに関わりますね。
マケプレでもBOX残高のあるNFTが品薄となり、割高なものばかりとなっています。
GEEK BOX自体は変わらず出ますが、earnLvを回復出来ないのは不便ですね。

マイページでのxGEEK購入
$GEEKの入金によるxGEEKの購入も出来なくなっています。
earnショップでのxGEEK変換は使えるので、こちらの購入回数が残っている間は不便にはなりませんが、BOX残高が減り、earnLvが下がれば利用出来ないので、$GEEKでお得にxGEEKを購入出来ないのはやはり不便です。
ラスメモ公式サイトマイページ
ラスメモミニでのNFTの交換
LINE miniDappのゲーム「ラスメモミニ」でNFTを手に入れてラスメモに送ることが出来ていましたが、これも出来なくなりました。
ラスメモミニも大幅アップデートの発表をしていたところなので、報酬に影響があるとなるとプレイのモチベに大きく関わりますね。
GEEK BOX自体はドロップしますが、残高を補充する手段がなくなるため、早めの対応が待たれます。
GEEK保有特典のランク達成条件の変更

こちらももっと早くにやるべきだったのですが、ようやくですね。
4月の保有特典は従来通り。5月から変更された条件です。
NFT装備交換チケットについては配布中止です。
これが全員に配られたらゲーム内のxGEEK(earn)が飽和してしまうので当然の対応だと思います。
最高ランクの報酬が数十円で入手出来てしまうところまでGEEKは落ちました。
最高ランクを達成するには、これまで300万保有で済んだところ、今度は6億必要です。
200倍の枚数が必要になりました。
それでも金額にしてみれば、上場廃止時の価格基準で考えるなら6億GEEKでも1000円ちょっと。
保有特典追加の初期に購入していた人は数十万円はかかっています。
とはいえ、いつでも売れたし買い戻しも出来た訳だから投資も投機も自己責任です。
しかしこの変更、最初は4月のランクにも適用されるような表示で、ユーザーが気が付いて大炎上。
その後、4月は従来通りのランクとのお知らせで鎮火しましたが、色々と連絡不備が続いて無駄にユーザーを苛立たせているのでやるべきことはしっかりやってもらいたい。
上場廃止後のGEEK価格
上場廃止によりGEEKの入手経路が限られた結果、DEXでの$GEEKの価格はこのように。

上場廃止時の価格よりも上がりました。
一時20倍に高騰した瞬間もありましたが、流動性が低いので一般の個人の売買でも大きく動きます。
上場廃止直前に出金戦争に参加していて$GEEKを売っていない人は、軽く億を超えて持っているでしょう。
参加していない人が大量の$GEEKを入手するにはDEX「TealSwap」しかありません。
Bitgetでのデリスト後のGEEK売却手段だったところが、今度は買う人が現れてきています。
「難しくてよくわからない」とあきらめていた人も、やってみたらとても簡単だということを知り、利用者は徐々に増えている模様です。
とはいえ、ちょっとお金出すだけで大きく変動してしまうので、この価格を基準にxGEEKの交換レートを算出するのは適切ではないため、今後の出金の方針についての発表が待たれます。

セルランの変化は?
出金制限の時点でセルランもかなり落ち込んでいたのもあり、上場廃止前後でそこまで大きな変化はありません。
GWキャンペーンのお得なパックもあったためかもしれませんが、出金に関わりなくゲームとして楽しんでいる層の課金は一応あります。
全体的に順位が漸減しているのは、出金制限や上場廃止によるものというより、単にゲーム内で全然コンテンツが追加されることなく、対人コンテンツくらいしかやることがないためかもしれません。
web3としての課金はすでに離れているので微々たる減少でした。
一方、明確に変化があったのはインドネシアの順位。
ガチャの更新やイベントスタートに関係なく、常に300位台で安定していたのが、一気に1000位圏外になりました。
憶測ではありますが、スターターパックが販売停止されたからではないかと思っています。
やっぱりスターターパックを利用した不正がずっと続いていたんだろうな…と思いました。

GEEKの価値はどうなる?
出金できない現状のラスメモはweb2ゲーム状態ですが、earn度外視で課金している方もいるので、保有特典がある以上、GEEKに価値は存在します。
変換して入手できない分、DEXを利用している人も徐々に増えているので、一応価格も上がっています。
Ronin次第というところですが、GEEKとの相関性をどうするのか、何も発表がないので今後どうなるかわかりません。
LITHEさえ上場するなら、GEEKに価値を付加することは可能です。
ただ、今までと同じだとLITHEがGEEKに引っ張られて奈落に引き摺り込まれるだけになってしまうので、しっかりとユーティリティを作ってもらいたいところです。
GEEKの保有はProjectDragonの$SRYUのエアドロップの対象になる予定らしいですが、こっちは全然情報が出ていないのでなんとも言えません。
これ以上発行しないで、価値を付けていく姿勢が見られるならGEEKを拾っておく意味はありそうです。
ただもうね、GEEKverse上だけで8000億枚以上あるんですよね…。
元々20億枚の有限発行だったのに、何してくれてるの。
ちなみにGEEKに関して、業界の人からたまたま聞いたのですが…おっと誰か来たようだ。
曖昧なことを言うのはやめておきましょう。
ラスメモでは十分に投資額以上のものを返してもらったから満足しています。
自分としては単純にゲームとしての魅力・コンテンツを充実して欲しいところです。
普通にゲームが楽しければ、普通に課金されて当初の計画通りに進めることが出来たはずなのに、web3としての失敗がゲーム自体の足を引っ張ってるようにしか思えないんですよね。
ゲームとしての失敗がエコノミーの失脚を回避出来なくしているとも言えますが…。(特に初日の鬼畜難易度設定)
ずっとミラージュラビリンスやらエリシアンアビスやら少人数バトルロワイヤルやらの新コンテンツを待ってるのに続報もないので、ゲームを楽しんでいる人ほど運営にガッカリしている感があります。
やりたいこととやるべきことは違う。
ユーザーの声は利己的なものだけじゃなく、ユーザーとしても運営にとっても、全体の利益となる意見も多く寄せられているのだから、声を聞いて、しっかり発信してほしい。
しっかりとやるべきことをやれば、BCGの覇権となる器があっただけに、実にもったいない。
ただ、厳しい批判の声もあるけど、みんな頑張ってもらいたい気持ちは持ってるんですよね。
ある取引所の人から運営の色々な苦労を聞いて、ユーザーのearn体験のために本当にだなって知って、いたたまれない気持ちになったよ。
今は混沌と化したGEEKを整理して正常化するチャンスでもあるから、起死回生の一手に期待したい。

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