【2026年度・10月更新】クマの出没・人身被害は何件?環境省データと各地の事故

クマ出没・人身被害|環境省データ(イメージイラスト) 野生動物・アウトドア
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AHOMUSHI LAB / 野生動物・アウトドア

情報確認日:2026年10月4日 | 2026年度=2026年4月〜2027年3月

森の中のツキノワグマを描いた記事用イメージ。実際の事故現場ではありません。

アイキャッチ:AI生成イメージ。実際の事故・個体・現場を撮影した写真ではありません。

クマのニュースを見て、「今年はどれくらい被害が出ているのか」「自分が行く場所は大丈夫なのか」と気になった方へ。環境省の公表資料をもとに、出没件数と人身被害を分けて整理しました。各地の事故報道も、発生した日と確認できた情報をそろえて紹介します。

出没情報17,362件4〜7月/北海道を含まない
9月9日付の出没速報
人身被害58件・62人4〜8月/全国
10月2日付の年度別速報
死亡者6人4〜8月/被害者62人の内数
62人に追加する数字ではありません
公表日と集計の締め日は異なります。
10月4日に確認できた最新資料でも、出没情報は7月末まで、人身被害の年度別表は8月末までの集計です。9月以降の地域の事故や注意報は後半で紹介します。全国の速報値に別の期間の数字を足し算していません。

出典:環境省・出没情報[速報値](PDF:9月9日付)、環境省・年度別人身被害[速報値](PDF:10月2日付)。人身被害の年度別表と月別表には差があり、資料の違いも明記しています。

今年度のクマ出没は、4〜7月で17,362件

前年の同じ4〜7月は12,716件。今年度は4,646件多く、約36.5%増です。ここで数えているのは報告された出没情報であり、クマの生息頭数ではありません。同じ個体が複数回報告される場合もあり、件数の増加をそのまま個体数の増加と読み替えることはできません。

出没情報:前年と同じ月で比較

■ 2025年度 / ■ 2026年度

4月
800件
1,788件
5月
2,528件
4,582件
6月
4,227件
6,257件
7月
5,161件
4,735件
出典:環境省・出没情報、PDFは2026年9月9日付。北海道を含まない。横棒は0からの長さで表示。
対象月2025年度2026年度
4月800件1,788件
5月2,528件4,582件
6月4,227件6,257件
7月5,161件4,735件
4〜7月合計12,716件17,362件

都道府県ごとに、警察への通報や市町村からの情報など、集計方法が異なります。県別の数字は状況を知る手がかりですが、そのまま「遭遇しやすさランキング」にはできません。8月以降の未集計部分も、出没ゼロとして扱わないでください。

人身被害は58件・62人、うち死亡6人(8月末まで)

環境省の10月2日付の年度別人身被害表では、2026年度の8月末までの全国計が58件・62人、うち死亡6人となっています。1件の事故で複数人が被害に遭うことがあるため、「事故件数」と「被害者数」は一致しません。被害者62人には亡くなった6人も含まれます。

月別表と年度別表の数字が違うのは?

確認日時点の環境省の月別表は56件・60人、年度別表は58件・62人です。県別の内訳を照合すると、岐阜県が月別表では0件・0人、年度別表では2件・2人となっています。岐阜県も8月7日と8月16日の2件を公表しています。

この記事の全国総数・種類別・県別の内訳は、PDF本文に10月2日の日付がある年度別表にそろえました。以下の月別グラフと表は、月別表の掲載値をそのまま示しています。差の2件・2人を全国総数へ重ねて加算しないでください。

資料対象期間件数被害者うち死亡
年度別表(10月2日付)4〜8月58626
月別表(掲載値)4〜8月56606
両資料の差(岐阜県)月別表との照合220

人身被害:月別表に掲載された被害者数

■ 被害者数(死亡者を含む)

4月
6人
5月
14人
6月
22人
7月
11人
8月
7人
出典:環境省・令和8年度月別人身被害。2026年10月4日に掲載内容を確認。月別表の合計は60人で、年度別表の62人とは差があります。横棒は0からの長さで表示。
月事故件数被害者数うち死亡
4月661
5月13143
6月19222
7月11110
8月770
月別表の合計56606

資料:月別・都道府県別の原表 / 年度別人身被害の原表。速報値は後日修正されることがあります。9月以降の全国総数は、この集計ではまだ確認できません。

種類件数被害者数うち死亡
ツキノワグマ56606
ヒグマ220
全国合計58626

種類別の出典は10月2日付の年度別表です。ヒグマの死亡がこの期間に0人でも、安全を意味する数字ではありません。

被害が報告された都道府県

19都道府県の内訳を見る(4〜8月・年度別表)
都道府県件数被害者数うち死亡
北海道220
青森331
岩手12123
宮城220
秋田771
山形551
福島7100
栃木220
群馬220
東京220
新潟220
富山340
石川110
長野110
岐阜220
静岡110
京都110
奈良110
島根220
合計58626

県別表も10月2日付の年度別表から転記しています。年度途中の58件を、前年度1年分の216件・238人と比べて「減った」と結論づけることはできません。秋や冬の集計がまだ入っていないためです。比較するときは対象月をそろえます。

各地で起きたクマの人身事故

以下は確認できた主な事故の抜粋です。全国の全事故を網羅する一覧ではありません。死亡事故の表と負傷事例は、環境省の総数に追加する数字ではなく、内容を理解するための紹介です。

環境省が掲載する今年度の死亡事故6件

日付場所死亡者
4月21日(発見日)岩手県紫波町1人
5月5日(発見日)山形県酒田市1人
5月7日(発見日)岩手県八幡平市1人
5月20日(発見日)岩手県西和賀町1人
6月2日秋田県秋田市1人
6月29日(発見日)青森県青森市1人

出典:環境省「令和8年度のクマによる死亡事故概要」(PDF本文は7月10日現在)。一覧ページの更新日とPDF本文の日付は異なります。「発見日」は襲われた日が確定したことを意味しません。

9月26日|長野県千曲市:登山中に被害、クマスプレーを使用

長野県の10月2日現在の資料は、千曲市で登山中にクマによる人身被害が発生したと掲載しています。持参したクマスプレーを使用し、大事に至らなかったと県は紹介しています。山へ入る前に、携行する道具と、すぐ取り出せる携行方法を確認しておきたい事例です。

出典:長野県・目撃及び人身被害の状況(PDF本文:10月2日現在)

9月5日・6日|長野県伊那市・軽井沢町:キノコ採り中に被害

長野県の令和8年度の事故一覧には、9月5日に伊那市、9月6日に軽井沢町で、いずれも男性が林内でキノコ採り中にクマと遭遇し、被害に遭ったと掲載されています。秋の山の実りを探す活動では、食べ物を探しているクマと行動範囲が重なることに注意が必要です。

出典:長野県・令和8年度の人身被害一覧(10月2日更新)

8月16日|岐阜県池田町:林道をランニング中に負傷

岐阜県の発表では、午前10時頃、池田山の林道池田明神線で、ランニング中の70代男性がクマに遭遇し、右頬に軽いけがをしました。県内では8月7日の高山市の事故に続く今年度2件目でした。

出典:岐阜県・8月16日発表資料 / 8月19日知事記者会見録

8月13日|群馬県みどり市:山林内の渓流で被害

群馬県は、みどり市東町沢入の椀名条山山林内の渓流で、今年度県内2例目の人身被害が発生したと公表しました。

出典:群馬県(9月25日更新)

8月7日|岐阜県高山市:ランニング中の男性が負傷

岐阜県は丹生川町で午後6時頃に今年度県内初の人身事故が起きたと発表。CBCは、ランニング中の男性が襲われてけがをしたと報じています。登山以外の日常的な運動でも、周辺の出没状況を確認する必要があります。

出典:CBCテレビ(8月10日報道)

7月7日|東京都檜原村:登山者が負傷、滑落も

テレビ朝日は、檜原都民の森で56歳の男性がクマに顔をかまれ、登山道から約10m滑落したと報道。記事では命に別状はないとされています。首都圏の身近な山でも起きた事例です。

出典:テレビ朝日(7月7日報道)

6月30日|栃木県那須塩原市:早朝に男性が負傷

栃木県の発表では、午前5時頃、中塩原で70代男性がクマに襲われ、頭部を負傷しました。

出典:栃木県(6月30日発表)

6月23日|長野県大町市:河川敷を散歩中に被害

長野県の人身被害一覧には、人の生活圏にある河川敷を散歩中の女性がクマと遭遇し、被害に遭ったと掲載されています。

出典:長野県(10月2日更新)

6月2日|福島県福島市:工場周辺などで4人が負傷

テレビ朝日は、工場従業員や警備員、近隣女性の計4人が負傷したと報道。6月3日夜にクマが工場敷地外へ移動したことが確認されたと伝えています。複数人が被害に遭うため、件数と人数を分けて読む必要が分かる事例です。

出典:テレビ朝日(6月4日報道)

高山市の発生日時は岐阜県の発表でも確認しています。速報段階の報道は後から訂正される場合があります。

9月以降の状況は、自治体の発表も確認

長野県:10月2日現在、4件・4人

長野県の最新PDFでは、今年度の人身被害は4件・4人。県のウェブ本文に掲載された6月23日・9月5日・9月6日の3件に加え、PDFでは9月26日の千曲市の被害も確認できます。環境省の8月末までの県別集計にある長野県1件・1人とは、対象期間が異なります。

同じPDFの人の生活圏での目撃情報は4〜9月で834件です。全国の出没速報とは締め日と集計の範囲が異なるため、そのまま全国計へ足すことはできません。

長野県の最新資料を確認
福島県:8月末で7件・10人、秋の注意報は11月30日まで

9月1日の発表で、県内全域に秋のクマ出没注意報を発令。8月末までの7件・10人は、今回採用した環境省の年度別表の福島県の内訳とも一致します。9月以降の被害数を示す数字ではありません。

福島県の注意報と目撃マップを確認

山梨県は10月2日更新のページで、今年度の人的被害を0件としています。出没・目撃情報は10月2日16時現在の資料を公開しており、東京都との連携版マップもあります。「人身被害0件=クマがいない」ではありません。山梨県の出没・被害情報を確認

行き先が決まったら、環境省から各都道府県の出没情報へ進み、自治体・登山道・キャンプ場の当日の情報を確認してください。全国集計は傾向を知る資料で、現地の安全確認の代わりにはなりません。

クマ対策は、行き先の判断と装備の準備をセットに

散歩、ランニング、登山、渓流での活動など、今回の事例は場面がさまざまです。まず出没情報と閉鎖・入山規制を確認し、危険がある場所を避けること。道具の購入だけで安全を確保できるわけではありません。

  • 見通しの悪い場所では、声や鈴などで人の存在を知らせる。
  • 食料やごみを放置せず、施設が定める保管方法に従う。
  • 新しい足跡やふんなどの痕跡があれば、先へ進まず引き返す。
  • クマを見ても撮影のために近づかず、走って逃げない。距離を保ち、落ち着いて離れる。

具体的な遭遇時の行動は環境省「クマ類出没対応マニュアル」で確認できます。

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環境省は、濃度だけでなく噴射距離・時間・形状、操作性、使用期限などを総合的に確認する推奨要件を示しました。

項目確認する内容
成分CRC濃度1.0〜2.0%程度
噴射距離・時間常温・無風で7.5m程度以上、6秒程度以上
噴射形状円錐状に広がる霧状。棒状の液流は非推奨
携行・操作手探りで方向が分かり、腰・胸の専用ケースからすぐ取り出せる
期限性能を維持できる使用期限が明記されている

出典:環境省・推奨要件の概要。噴射距離は試験条件での値です。実際の使用は製品説明と現地指導に従い、風などの影響も考慮します。テントや服へ事前に吹き付ける使い方は推奨されません。

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よくある疑問

被害者62人と死亡6人は、合計68人ですか?

いいえ。死亡6人は62人に含まれます。死亡者をもう一度足してはいけません。

出没17,362件は、クマ17,362頭ということですか?

いいえ。出没情報の件数です。同じ個体による複数の報告が含まれ得るうえ、北海道の出没件数は含まれていません。

10月の更新なのに、全国集計は7月・8月までなのですか?

はい。資料を確認した日、公表日、統計の対象期間は別です。出没情報は7月末、人身被害の年度別表は8月末までを掲載し、9月以降の地域の事故は別に紹介しています。

今年は去年より安全ですか?

全国の途中集計だけでは判断できません。出没情報は同じ4〜7月で前年を上回っていますが、個人の危険度は場所や行動でも変わります。現地の出没情報と管理者の案内を優先してください。

資料の扱いについて

情報確認日:2026年10月4日。全国統計はPDF本文の対象期間に従い、出没は9月9日付の資料、人身被害の総数は10月2日付の年度別表を採用しました。月別表との岐阜県2件・2人の差は注記し、9月以降の自治体の続報は別に掲載しています。事故記事は元の報道・自治体発表へリンクしています。写真に見えるアイキャッチはAI生成であり、事故の証拠写真ではありません。

環境省「クマに関する各種情報・取組」 / 秋キャンプの装備と安全対策

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